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初心者にも分かるAfter Effects!豊富な機能の全貌と基本操作を教えます

2021年4月26日
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映像にはもちろんトレンドがあります。トレンドにはいわゆるトーン&マナーのような感覚的な側面と、CGを実写に合成する際の方法論のような技術的な側面があります。その両面において今風の映像を作るために必須なのがAfter Effectsです。

ハリウッドからYouTuberまで、全てのクリエイターに愛されるAfter Effectsとはどんなアプリなのか。この記事ではその機能や基本操作を初心者の方にも分かりやすく、動画も交えて解説します。

After Effectsで何ができるのか

After Effectsでできることは極めて多彩です。この章では、その中でも多くの人に使われる主要な機能について解説します。

基本はPhotoshop+時間軸

Photoshopを使ったことがある方なら、セル画のようにレイヤーが幾つも重なった状態でひとつの画像が構成されているのをご存じかと思います。非常にざっくり言えば、そのレイヤーに時間軸が加わったのがAfter Effectsの基本構造です。

Photoshopでは各レイヤーの透明度を設定できますが、After Effectsでは透明度を時間軸上で変化させることができます。これにより、何かがゆっくりと浮かび上がってくるといった表現が可能になります。

極めて幅広い機能

そのような基本構造の上に、使い切れないくらいさまざまな機能が乗っています。

撮影素材の加工

その中で代表的なものは撮影素材の加工機能です。色やコントラストを調整したり、ぼかしを加えたりなど、PhotoShopフィルターの多くはAfter Effects上で動画に対しても実行可能です。

カメラワークへの追従

看板を差し替えるなど、静止画では簡単ですが動画では難しいような処理もAfter Effectsなら可能です。カメラが動いていてもAfter Effectsはその動きや被写体のおおよその形状を解析、把握します。つまりAfter Effectsは3次元空間を扱えるのです。結果として動きの激しい映像であっても、そこにさまざまな要素を合成することができます。

この2次元的な単純合成ではない、カメラワークに追従した合成には迫真の説得力があります。

さまざまなアニメーション

実写だけでなくイラストなどの素材に動きを付けたり、素材自体をAfter Effectsで作り出すこともできます。映画のタイトルバックなどでよくある、テキストに複雑なアニメーションを加味するような処理はAfter Effectsが得意とするところです。

このようなアニメーションをAfter Effects内の3次元空間に展開したり、実写のカメラワークに追従して合成することももちろん可能です。

高機能なプラグイン群

プラグイン(サードパーティ製の追加機能)が充実しているのもAfter Effectsの特徴です。

  • 粒子の振る舞いをシミュレートし煙や炎を作り出す「Particular」
  • フレア(光のにじみ)を3次元的にシミュレートする「optical flares」
  • 3DCGモデルをAfter Effects内で扱えるようにする「element 3d」

…など高機能なプラグインは枚挙にいとまがありません。

ちなみに、例えば「Particular」がスタンドアロンのアプリではなくプラグインであることの利点は、生成した煙をAfter Effects内の3次元空間に展開できる、ということです。さまざまな機能を統合して扱うことで、動きの激しい実写素材の上に文字や煙や光や3DCGを合成するといった、高度な処理が可能になるのです。

使い方の基本

ここからはAfter Effectsの基本操作について、動画を交えて解説します。

新規プロジェクトと新規コンポジションの作成

After Effectsでは1つ1つのCGカットのことを「コンポジション」、それらのカットが複数集まった全体のことを「プロジェクト」と呼びます。

上の動画では、

  1. After Effectsを起動
  2. 新規コンポジションを2つ作成(Ctrl+nあいは画面中央の「新規コンポジション」をクリック、Ctrl+dでコピー)
  3. その全体を新規のプロジェクトとして保存(Ctrl+s)

…という一連の操作をご紹介しています。
After Effectsの操作画面

上の図はAfter Effectsの操作画面を簡単に説明したものです。

  • (1)プロジェクトウインドウ:作成したコンポジションや、コンポジションで使用する素材は全てここに表示されます。
  • (2)コンポジションウインドウ:制作中のCGカットの内容が表示される、メインウインドウです。
  • (3)タイムライン:この記事の最初で「After EffectsはPhotoshopレイヤー+時間軸」とご説明しましたが、レイヤーと時間軸が組み合わさったのがこのウインドウです。この画像は初期状態なので、まだレイヤーが何も表示されていません。

ファイルの読み込みや保存などの基本操作は、一般的なアプリと同様に上部のプルダウンメニューから行います。

これで、CG制作の準備は完了です!

写真を動かしてみよう

上の動画では

  1. 写真素材をプロジェクトウインドウに読み込み(プロジェクトウインドウ上でダブルクリック、あるいは画面上部プルダウンメニューのファイル→読み込み)
  2. その写真をタイムライン上にドラッグ&ドロップ
  3. さらにスケールの数値を変えることにより写真にズームしていく動きを設定

…という一連の操作をご紹介しています。

いかがでしょうか?案外簡単な操作でアニメーションを作れるのだな、と感じた方もいるかもしれませんね。

文字を動かしてみよう

上の動画では

  1. 先程制作した写真アニメーションの上に文字を追加(テキストツールを選択した状態でコンポジションウインドウをクリック)
  2. 更にその文字の位置パラメータを変化させる(文字レイヤーのトランスフォーム値を変更)ことで画面左端から文字が登場し中央に落ち着く、という動きを設定

…という一連の操作をご紹介しています。

いかがですか?この辺りまでならそこまでハードルが高い印象もないのではないでしょうか?

動画を書き出そう

このように制作した動画は、Adobe Media Encorderを使えば(画面上部プルダウンメニューのコンポジション→Adobe Media Encorderキューに追加)mp4などの形式で書き出すことができます。書き出したのが上の動画です。

少しだけ応用

ここからは、少し高度なアニメーションの制作方法を解説します。

3Dレイヤーで作る立体的なアニメーション

先程の写真+文字を、After Effectsは立体物として扱うことができます。先ほどまではただの写真と文字でしたが、両者を3Dレイヤー化することで、いわば写真を貼り付けたプレートの手前に、ガラス板に書いた文字を置いたような状態になります。

そのような立体的な被写体を、仮想的なカメラを動かしながら撮影すると立体感のあるアニメーションになります。上の動画ではその制作過程をご紹介しています。

実写素材の動きに追従したCG合成

更に高度なテクニックにチャレンジしましょう。ランダムなカメラワークのある実写素材を用意します。撮影時カメラがどのように動いたのか、そしてどのような形状のものを撮影したのかをAfter Effectsは解析します。

解析が成功すると、撮影時のカメラの動きを模した仮想的なカメラがAfter Effects内に設定されます。そのカメラで3Dレイヤー化した文字を撮影すれば、まるでその空間内に存在しているかのような合成が可能になります。

まとめ

ここまで駆け足でAfter Effectsの機能や使い方を見てきました。After Effectsの雰囲気を端的に感じて頂けるよう工夫しましたが、もちろんご紹介できたのは機能のごく一部です。

例えば「高機能なプラグイン群」でご紹介したプラグインにはそれぞれに専門の解説書があるくらいで、それら全てを把握しているクリエイターはほとんどいないのではないかと思います。

しかし把握する必要もないのです。百科事典を全ページ読む人がいないように、各クリエイターがやりたいことに応じて必要な機能を引き出すのが本来の使い方です。

After Effectsありきではなく、表現したいビジョンをAfter Effectsに対して問いかけてこそ、After Effectsはその真価を発揮するのではないかと思います。

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