今では結婚式の演出に欠かすことのできない結婚式動画。でもいざ作ろうとすると分からないことが多いのではないでしょうか?一体どんな演出なら盛り上がるのか。それを一体どのように制作すればいいのか。
そこでVIDWEBが、映像制作のプロフェッショナルならではの視点で結婚式動画の制作方法をご説明します。自作に飽き足らず高い完成度を求めてプロに依頼する場合についても完全網羅!この記事を読めば、結婚式動画の全てが分かります。
自作も可能?結婚式動画の作り方
あるといいかも?結婚式で流す動画
結婚式の演出として結婚式動画はすっかり定着しています。結婚の当事者にとっては感動的でも、招待客にとっては退屈なものになってしまいかねない結婚式。そんな式にメリハリを加え新郎新婦の個性までをも表現してくれる。これこそが結婚式動画の効能なのです。
オープニング動画
結婚式のオープニングで流す動画です。新郎新婦の名前や生年月日、人となりを簡単に紹介するだけでも、招待客の新郎新婦への親しみはぐっと増すはず。そもそも、オープニングに動画を持ってくること自体に、これから始まる式への期待を高める効果があるのです。二次会の冒頭で流す場合もありますね。
プロフィール動画
2人の生い立ちを写真と文字で紹介するような方式が主流ですが、新郎新婦から招待客へのメッセージを伝えるパターンなどもあります。式とは別日に収録する飾らないメッセージは、普段の2人の姿を招待客に伝えてくれます。披露宴の途中で流すと効果的です。
馴れ初め紹介動画
より深い2人の関係性を表現してくれるのが馴れ初め紹介動画です。2人がどのような交際を経て結婚に至ったかを写真と文字で紹介する形式が主流です。また動画制作に対しモチベーションの高い2人なら、再現VTR調の演出にチャレンジするのもありですね。プロフィール動画に組み込むことも多いようです。
両親への感謝を伝える動画
結婚式最大の感動ポイントといえば新郎新婦から両親への感謝のメッセージ。事前に動画の形で準備しておく方式も案外有効です。言い間違いが起こらないし、ライブにはない表情のクローズアップも可能。更にBGMが一層の感動を演出し、2人のメッセージを忘れがたいものにしてくれます。BGMには歌詞に「ありがとう」という言葉が入っている曲や、家族が主題になっている曲がよく使われます。
サプライズ動画
あっと驚くような企画力で勝負するサプライズ動画、という選択肢もあります。新郎新婦から招待客へ、友人から新郎新婦へなど、お相手には内緒でメッセージ動画を準備すればサプライズ効果は抜群です。
招待客の紹介や感謝を伝える動画
招待客のお名前を動画で紹介するだけでも、紹介された側は非常に嬉しいもの。式や披露宴の最後にエンドロール動画として流せば感動的です。招待客だけでなくウェディングプランナーや会場のスタッフを紹介したり、それらの人への感謝の言葉を盛り込むのも素敵ですね。
当日撮って最後に流す?結婚式のハイライト動画
若干難易度が高い分盛り上がること必至なのが当日のハイライト動画です。
結婚式を撮影した写真や動画をその場で編集し最後に流します。控室の様子を紹介できたり、終わったばかりの式を追体験できたりライブ感満点です。しかし実現にはカメラマンや編集者のブッキングが必要になります。2台のカメラで撮影することもあり人件費がかかりますが、出来上がった映像は唯一無二の当日ドキュメンタリーになります。(但しこのやり方は式場の都合でできないこともあります。)
式のリハーサル時に撮影した写真や映像を編集しておきエンディングで流すという擬似的な方法もあります。これなら当日慌てることもないし、ゆっくり編集できるので安心ですね。
みんなが知っている作品のパロディが人気
ここからは、より細かい演出内容に踏み込んでいこうと思います。一体どんな演出が結婚式をより一層盛り上げてくれるのでしょうか。
人気映画のパロディ
鉄板演出のひとつが、「人気映画のパロディ」です。その利点はなんといっても親しみやすさ。誰もが知っている題材を選ぶことで、招待客を置いてけぼりにしてしまうリスクをとても小さくできるのです。例えば「スター・ウォーズ」のオープニングに於ける、斜め上のほうにスライドしていく文章を見たことがない人は少ないでしょう。有名でありながら比較的簡単に再現できる演出です。
ゲームやアニメのパロディ
ゲームやアニメのパロディも効果的。例えばゲームの「ドラクエ」は、とある層や年代に対しては非常に浸透度の高いコンテンツです。つまり「ドラクエが好き」というだけでなんとなくその人の背景が透けて見えるのです。しかもファンでない人でも「ドラクエ」の名前くらいは知っているので独りよがりになってしまうことを避けられます。ゲストの傾向を把握しやすい2次会用にはうってつけですね。
人気TV番組のパロディ
個性を出しながらマニアックになり過ぎない、という意味ではTV番組のパロディもオススメ。有名な番組からお好みの1本を選んでパロディ化すれば、自分も招待客も楽しめる動画になります。専門の業者に頼めば構成やBGMもそっくりな仕上がりに。まさにその時代を感じさせる思い出の映像が制作できますよ。
結婚式の動画を自作するには?
動画を自作するメリットと注意点
作りたい方向性が定まったら、いよいよ制作開始です。大きく分けて自作する場合と業者に頼む場合がありますが、ここではまず前者について見ていきましょう。
動画をご自身で(或いは友人に頼んで)自作するのは楽しく自由な作業です。業者に頼むとある程度決まったテンプレートに沿った動画になることも多いですが、自作の場合はそんな制約もありません。例えば盛り込める写真の数も無制限。制作期間をどれだけかけるのも自由なので、納得の行くまで作り込めます。
しかし気をつけておかなければならないこともあります。動画制作自体のハードルが想像以上に高く完成に漕ぎ着けられないこともあり得ます。完成させたとしても、例えば写真とその上に文字乗せた文字の色が近すぎて読めない、というのはよくあるミスです。選んだBGMが著作権にひっかかり式場から上映を断られたり、作った動画の形式が式場のシステムと合わず上映できないケースも(最終的にDVD-Videoの形にすればほぼ間違いありません)。いずれにせよ動画制作というのは写真の加工などと違ってそれ程手軽にはできない、と認識しておくのが良さそうです。
だからこそ、もし動画制作を友人に依頼する場合には配慮が必要になります。簡単にできると思いこんで謝礼をしなかったり安すぎたりすると友情にひびが入ることにもなりかねません。謝礼の方法は様々ですが、金額に換算すると1本あたり最低5千円~1万円程度は見ておくとよいでしょう。
動画を自作する手順
いよいよ、具体的な制作手順を見ていきましょう。
- 編集ソフトを用意する
カメラはお持ちのスマホを代用しても大丈夫ですが、動画制作には編集ソフトが必要になります。有料のものと無料のものがあります。 - 構成を決める
どんな映像、写真、言葉、音楽をどのように見せるのか。アイディアを練って構成を決めましょう。プロフィール動画の場合だと下記のような構成が一般的なので参考にしてみてください。- オープニングタイトル
- 新郎のプロフィール紹介
- 新婦のプロフィール紹介
- 2人の出会い
- 2人の写真
- 参列者への感謝や結婚後の抱負を語ったエンディング
- 写真、動画、音楽の素材を集め、必要なら撮影する
- 編集する
集めた素材を編集ソフト上でひとつの流れにまとめます。文字もこの段階で乗せます。編集が終わったらDVD-Video形式でDVD化して完成です。
動画編集ができる有料・無料のソフト
以下のどのソフトでも写真、動画、音楽の基本的な編集と文字乗せは可能です。その上での各ソフトの違いを見ていきましょう。
- iMovie(無料)
iOS / MacOS用。無料とは思えない充実の編集機能とエフェクトが作品制作をサポートしてくれます。 - PhotoMovie Studio 6 Wedding(体験版無料)
Windows用。結婚式動画に合うようなエフェクトを選りすぐって搭載しています。体験版であれば無料ですが、完成映像に電子透かし(動画をアップした際に表示される著作権情報などのデータ)が入ってしまうので、できれば有料版がおすすめです。 - Final Cut Pro(36,800円)
MacOS用。単なる素材編集に留まらない、幅広いエフェクトを実装。動画作成のアマチュアから第一線のプロにまで利用される、定番の高機能ソフトです。 - Windowds10のフォト機能(無料)
Windows用。エフェクトなどの機能はないものの、ベーシックな編集であればこのフォト機能を利用して行うこともできます。ただし、テンプレートが利用できないため、全ての編集をこちらで行うことは難易度が高く、初心者にはおすすめできません。動画作成に慣れていない場合は、有料ソフトの使用が良いでしょう。
自作の頼もしい味方、フリー素材
例えば美しい海岸の様子を動画に盛り込みたいと思っても撮りに行くのは大変です。そんな時に便利なのがフリー素材。専門のサイトから購入すれば、自由に自分の動画に取り込んで使用できます。逆にフリー素材ではない写真や動画、音楽を無断で使うと著作権上の問題が生じる可能性があるので注意しましょう。
- NONNOFILM
AftereffectやVideoStudioで使用できる動画の無料お試しテンプレートを配布しています。 - Lab01(らぼわん)
動画に使える素材を配布しています。 - NHKクリエイティブ・ライブラリー
番組から切り取った映像素材、効果音やBGM素材を配布しています。 - Life in Material
人気のTV番組や映画のパロディ素材があります。
動画を盛り上げるBGM
結婚式の雰囲気にぴったりな、おすすめのBGMをいくつかご紹介します。
Kiroro「未来へ」
誰からも嫌われない、高感度抜群の楽曲とアーティストです。
安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」
感動的なメロディの大ヒットナンバー。定番です。
福山雅治「家族になろうよ」
温かいメッセージが結婚式の感動を増幅させます。
いきものがかり「ありがとう」
「ゲゲゲの女房」の主題歌としても有名!まさに結婚のイメージですね
長渕剛「乾杯」
長渕剛さんが結婚する友人のために作ったというこの曲。まさに鉄板です。
【留意事項】
以上のような商業曲をBGMとして使用するためには、JASRACなどの著作権管理団体への申請が必要で使用料も発生します。これらの手続きや支払いは素人にはハードルが高い一面も。動画制作会社に動画を発注するか、式場に曲を手配してもらえば全てを任せてしまえるのでとってもラクです!
動画におすすめのコメント文例
どういう構成、言葉にすればよいか分からない、というあなた。あくまで一例ですが参考にしてみてください。
- 誕生
生まれたときから超元気!周囲を笑顔にしてくれました。
言葉を話すのが早く、周囲を驚かせました。 - 幼少期
まさにワンパク。外を走り回って遊んでいました。
おじいちゃんっ子でいつもベッタリ!甘えん坊でした。 - 学生時代
部活に熱中した学生時代。一生の友人がたくさんできました。
得意教科は美術!絵を描くのが大好きでした。 - 社会人
念願の商社に就職!日々がんばって仕事を覚えています。
オンとオフのバランスを大事に。仕事に遊びに全力投球の日々です。 - 2人の出会いから結婚まで
共通の趣味を通じて意気投合!おかげで話題に事欠きません。
お互いの誠実な人柄に惹かれています。
プロに依頼するには?動画制作にかかる費用や制作会社の選び方
動画制作費用
いろいろな希望を盛り込みたい結婚式動画ですが、素人がいきなりイメージ通りのものを作るのは困難です。編集ソフトを購入したりBGMの使用申請をしたり、事前準備もなかなか大変です。
でも諦める必要はありません。そういう時こそプロに頼めば最適な解決法を提示してくれます。とはいえ勿論全ての業者で同じ結果が出る訳ではありません。費用は2万弱から20万円代まで様々ですが、一般に安いプランはテンプレートを活かす方式でカスタマイズ性は低くなっています。勿論どんなプランでも形にはなりますしBGMの権利問題なども心配なし。その上で手軽に作るか、こだわるか。自分なりのスタイルを見つけてください。
動画制作会社はインターネットで探す
最新の動画事情に対応している制作会社は必ずウェブサイトを持っていると考えて間違いありません。「結婚式 動画」「プロフィールムービー」「結婚式 エンドロール」などで検索すればたくさんの情報が見つかりますよ。
満足する業者選びのコツ
勿論派手に宣伝をしている業者=良い業者とは限りません。その点、制作実績をしっかり掲載している業者はある程度信頼できると考えて間違いないでしょう。VIDWEBの豊富な制作実績は、様々な顧客のご要望にお応えしてきた信頼の証です。
VIDWEBなら、ドローンでの撮影、海外ロケ、タレントのキャスティング、アニメーションなどあらゆる演出が可能です。あなたの希望にどこまでも寄り添い、企画から制作、完成までをしっかりプロデュースします。一生の記念になる、自分だけのオリジナル結婚式動画を作るなら、ぜひVIDWEBにご相談ください。
まとめ
- 結婚式を盛り上げるには動画が有効
- 映画やゲーム、アニメのパロディ動画は誰でも親しめる
- 動画の自作は楽しいけれど多少ハードルが高い
- 編集ソフトは無料のものもあるが、高機能を求めるなら購入を
- フリー素材は動画制作の強い味方
- 既存曲を使うには申請が必要
- 動画制作会社に依頼する場合の相場は2~20万ほど
- 自分だけの高品質動画を作るならVIDWEBにご相談を
執筆者
映像ディレクター(CM、PVなど) / CGクリエイター / フォトグラファー(広告写真、ポートレートなど)
慶應義塾大学総合政策学部在学中より、フリーランスとして映像制作の仕事を開始。現在はCMやPVの演出、撮影、CG制作、写真などを幅広く手がけています。神奈川県横浜市在住。