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分散型動画メディアのメリット・デメリット

2019年5月29日
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インスタグラム、TwitterやFacebookではたくさんの動画がシェアされています。多くの動画はSNSのタイムライン上でそのまま再生されるので、動画を視聴するために別のサイトへ移動する必要がありません。自社メディアだけではなく、SNSなどの他社プラットフォームを複数利用してコンテンツを発信する動画メディアを「分散型動画メディア」といいます。分散型動画メディアでの動画配信は、ユーザーに受け入れられ、ますます拡大しています。分散型動画メディアが注目される理由やメリット・デメリットをご紹介します。

分散型動画メディアの特徴と注目される理由

分散型動画メディアとは、主にSNSで拡散され、SNS上でそのまま視聴できる動画メディアです。なぜ今、分散型動画メディアが注目されているのでしょうか。

●分散型動画メディアの特徴

分散型動画メディアはSNSで直接コンテンツを配信します。SNSにはすでに多くのユーザーが集まっている為、効率的な配信が可能です。自社の公式サイトやランディングページに誘導しないので、ユーザーは別のサイトに移動する手間をかけることなく、手軽に動画を見ることができます。
分散型動画メディアでは、LINE、Twitter、Facebook、Instagramなど、複数のSNSで動画を配信しています。そのため、より多くの異なった層のユーザーに動画を届けることが可能です。

●分散型動画メディアが注目される理由

・SNS利用者の増加

スマホの普及によって、PCよりもスマホからWebコンテンツを見る人が多くなりました。Webコンテンツではテキストや画像だけでなく、ユーザーに負担をかけずに多くの情報を伝えることが出来る動画が欠かせない存在になっています。 

スマホの普及によって、世界中でSNS利用者が増え、数えきれないほどのコンテンツがシェアされています。タイムライン上でスムーズに動画を再生し、レスポンスできるようになり、さらに360度動画や4K配信、ライブ配信にも対応するなど、SNSの機能はどんどん進化しています。

このように、分散型動画メディアが注目される背景には、スマホとSNSの世界的な広がりがあります。

・高いエンゲージメント

ユーザーは気に入ったコンテンツがあれば、すぐにシェア、拡散します。コンテンツが連鎖的且つ大規模に拡散された状態を「コンテンツがバズる」と言います。バズるようなコンテンツ(バズコンテンツ)を作成することができれば、自社サイトが検索結果の上位に表示されるよりも多くのユーザーにコンテンツを届けられる可能性があります。

SNSでバズらせて自社のWebサイトに集客する「バイラルメディア」という手法が流行しましたが、分散型動画メディアはさらに一歩進んで、自社サイトへ集客することなくSNSでそのままコンテンツを配信するものです。コンテンツがバズれば、バズった分だけ情報発信元の認知度、注目度がアップします。

分散型動画メディアのメリット・デメリット

分散型動画メディアにはいくつかのメリットとデメリットがある為、作成する前に把握しておきましょう。

●分散型動画メディアのメリット

分散型動画メディアには、大きなメリットが3つあります。
1.コスト
自社サイトやオウンドメディアが必要ないので、サイトを制作・運営するコストがかかりません。サイト用のサーバーコストやエンジニアの人件費もかかりません。
2.拡散
従来の自社サイトやオウンドメディアでは、ユーザーが訪問してくれるか、「記事を更新しました!」とユーザーに働きかけないと、なかなか更新に気づいてもらえませんが、多くのユーザーがいるSNSは、ユーザーがシェアすることで一気に拡散されることになります。
3.検索エンジンに影響されない
集客のためのSEO対策を行う必要がないので、検索エンジンのアルゴリズム変更による影響を受けにくいことです。ユーザーを自社サイトに誘導する必要がないので刺激的なタイトルなども不要になり、コンテンツ作りだけにリソースをつぎ込むことができます。

●分散型動画メディアのデメリット

分散型動画メディアには、主に4つのデメリットがあります。
1.メディア別のコンテンツ制作
複数のSNSを使い分けるため、コンテンツを各SNSの仕様やユーザー層に合わせて調整する必要があります。Twitterなら140文字の制限に合わせる、Facebookにはストーリーをつける、Instagramではたくさんのハッシュタグ設置など、SNSによって好まれるスタイルが異なるので、SNSを熟知したスタッフや労力が必要です。
2.ブランドイメージの統一が困難
SNSに合わせてコンテンツを調整することで、統一したブランドイメージの形成が難しくなります。コンテンツはSNSごとにバラバラに消費されるため、SNSごとに異なる印象をユーザーに与えてしまうおそれがあります。
3.バズるコンテンツ作りが困難
デリケートなテーマや拡散しにくいコンテンツはバズりにくいので、集客が難しい場合があります。タイムラインは常に流れていて、後からコンテンツを見返すこともほとんどないため、バズらないコンテンツから多くのユーザーの注目を得ることは期待できません。
4.収益化が難しい
自社サイトであれば、PV(ページビュー)を基に広告収入を得たり、オンラインショップを開設したりしてマネタイズできますが、分散型動画メディアはマネタイズの方法がしっかりと確立できていません。

分散型動画メディアの主な事例

ここでは、分散型動画メディアの代表的な事例を3つ取り上げ、それぞれの特徴をご紹介します。

●Now This News


いち早く分散型メディアによるコンテンツ配信を始めたアメリカのニュース動画サイトです。ホームページは主にウェルカムメッセージやSNSアカウントへのリンクだけで構成されており、コンテンツはすべてSNSで配信されています。
1日に数十本のニュース動画がTwitter、Facebook、Snapchat、Instagram、YouTubeなど、それぞれのプラットフォームに最適化されたコンテンツが配信されています。

●KALOS

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KALOS-カロス-コスメ/ヘア/ファッション動画さん(@kalos.tv)がシェアした投稿

「DELISH KITCHEN」を運営しているエブリーが運営する分散型動画メディアです。若い女性向けのヘアメイク、ネイル、ファッションなどのライフスタイル動画を配信しています。若い女性をターゲットとしているため、Instagramで視聴するユーザーが多いのが特徴です。

●kurashiru (クラシル)


テレビCMでも有名な大手レシピ動画メディアです。1分程度の短いレシピ動画を1日数十本制作し続けたことで、2017年9月には世界一となる約1万本のレシピ動画数を記録しました。
クラシルは自社サイトも充実していて、過去の動画をまとめて視聴できます。Android版やiPhone版のモバイルアプリの利用者も多く、分散型動画メディアと従来のオウンドメディアの両方をうまく使っているメディアです。

まとめ

分散型動画メディアは、スマホ時代を象徴する動画配信の手法です。マネタイズの仕組みもまだ不十分で、発展途上ではありますが、スマホ・SNSの進化とともに、分散型動画メディアもこれからさらに機能が拡充し、発展していくことでしょう。

企業のマーケティング担当者の方は、自社サイトやオウンドメディアを充実させるとともに、分散型動画メディアの制作や活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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