アングル(カメラアングル・angle)とは被写体に対するカメラの角度や位置のことです。状況に応じてカメラアングルを使い分けることで視聴者に与える印象を変えることが出来ます。
動画撮影に限らず写真撮影においても用いられる言葉ですが、この記事では動画撮影を想定した解説をしていきます。
それではアングルの種類について見ていきましょう。
アングルの代表的な種類は主に3種類あり、以下のように分類することが出来ます。
- ハイアングル(俯瞰)
- 水平目線のアイアングル
- ローアングル(あおり)
それぞれのカメラアングルの特徴や注意点について解説していきます。
【代表的なカメラアングル①】ハイアングルとは
被写体の目線よりも上から撮影するときのアングルを「ハイアングル」と言います。
被写体が人物の場合、カメラを見上げる形となるので、弱々しさを感じるアングルとなります。したがってインタビュー動画やストレートトークには不向きとされています。
イベント会場やお祭りなど、ある程度の広さがある場合では有効なカメラアングルとなります。
ハイアングルに向いてる動画
- イベント会場の撮影
- 人が集まるパーティーやお祭りの撮影
ハイアングルに不向きな動画
- インタビュー動画・トーク動画
- 被写体が人物となる動画全般
【代表的なカメラアングル②】アイアングルとは
「アイアングル」とは目線と水平になる撮影角度のことを言います。
最も一般的なカメラアングルは何かと聞かれた場合、多くの人がこのアイアングルと答えるのでは無いでしょうか。
日常で人と人が会話する際も水平目線となることから、被写体が人物の場合、水平目線のアイアングルは「安定感」のある印象を与える映像となります。
安定感のあるアングルである一方、単調な映像になりがちという特徴もあるので、視聴者を飽きさせないような工夫をするようにしましょう。
アイアングルに向いてる動画
- インタビュー動画
- ストレートトーク
アイアングルに不向きな動画
際立って不向きな動画はありませんが、動画が単調にならないような工夫をするようにしましょう。
【代表的なカメラアングル③】ローアングルとは
目線よりも下からの角度である「ローアングル」は”あおりのアングル”とされています。
被写体が人物の場合は、より権威があるように見せることが出来る角度です。
ローアングルの使い方で注意すべきことは、威圧感を与える可能性があることです。
視聴者に対して意図せずに威圧感や怖い印象を与えてしまうことが無いように気をつけましょう。
被写体が「建物」であればより高く見せることが出来ます。
どちらかと言えば人物よりも建物の撮影時によく用いられるカメラアングルです。
ローアングルに向いてる動画
- 権威性をアピールしたい時
- 建物を高く見せたい時
ローアングルに不向きな動画
威圧感や恐怖感を与える可能性があるので、柔らかい印象や優しい印象を持たせたい場合は不向きと言えます。
動画撮影に慣れていない人がスマホで自分のトークなどを撮影した場合、意図せずローアングルになっているケースが見受けられます。
少しの工夫で動画の印象はガラッと変わります。動画撮影時にはぜひ「角度」に注意してみましょう。
「カメラポジション」とあわせて考える
カメラの角度のことを「カメラアングル」と言いましたが、カメラを構えたときの位置のことを「カメラポジション」と言います。
カメラポジションの種類
- ハイポジション
- アイレベル
- ローポジション
アングルとポジションを組み合わせることで、様々な表現が可能となります。ここではよく用いられる代表的な例を紹介します。
ローポジションとローアングルで遠近感を強調
カメラを低い位置に設定し、上を見上げるような角度で撮影、遠近感を活用することで建物はより高く、人物はスタイル良く見せることが可能となります。
他にも室内を広く見せたい場合や奥行き感を持たせたい際にも利用されます。
ハイポジション&ハイアングルで臨場感
上から見下ろすようなハイポジション・ハイアングルは「臨場感」などを演出する際に使われることのある構図です。
マクロ撮影や俯瞰撮影の際にも用いられるカメラポジションです。
ローポジションとアイアングルで前ボケできれいな表現
望遠レンズ等を用いてローポジションとアイアングルで撮影することで、前ボケを活かした撮影が出来ます。写真のような花などはよりきれいに表現出来ます。
目線が人間の高さとは違うため「非日常」を表現する場合にも有効です。
他にもカメラポジションとカメラアングルの組み合わせでたくさんの構図を作ることができます。多彩な目線から被写体を撮影して、魅力を存分に引き出しましょう。
執筆者
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